デザイナー名:びぜん@備前屋 & みはいる尾作 with TITS
形態:ウェブ、同人誌
付属品:判定カード フレーバーテキストカード キャラクターシート PC管理シート 他
価格:500円(改定予定)
入手方法:現在は、備前屋百貨店内にある、ウェブ版のダウンロード(フリー)のみ可能。
ウェブ版:http://www.angel.ne.jp/~v-zen/pt/pt_index.html
夏のコミケット、GAMES等で販売予定あり。通販は受け付けておりません。
連絡先:e-mail:v-zen*at*angel.ne.jp
紹介文著者:びぜん@備前屋
ジャンル:男性向けTRPG(変身美少女アクションRPG:18禁)
【まえがき】
君が結構な年月、コンベンションでTRPGをプレイしてきた人間なら、今までに一度くらい、セッション中に「濡れ場」のシチュエーションを体験したことがあるだろう。直接的、間接的、ハード、ソフト、自分他人の別は問わない。必ずあるはずだ。
その時の君の、そして他の参加者の反応はどうだったろう。肝心要の、濡れ場の演出はどうだった? 例え「ルナ=ヴァルガーRPG」に「床上手」技能があったとしても、それを使って6面体を振るだけじゃ収まらないのがTRPGゲーマーってもんだ。一言二言か、あるいは饒舌にか、そのシーンを演出してしまうだろう。そして、場が冷える。
いや、例えルールがサポートしてくれていたとしても、その手のシーンの演出がうまくいったという話は聞かない。うまくいったとしても、その場の雰囲気は冷え込むこと請け合いだ。
ルールとしてアダルトシチュエーションをサポートしているゲームすらこれだった。ましてや、そんなルールのないゲーム(圧倒的に多いけどね)だったら?
そうだ。いつだってアダルトなシチュエーションは、TRPGの苦手分野だった。
果敢にもその壁を突き破ろうとした勇者はいた。だが、その戦果は芳しくなかったと言えるだろう。彼らの持っていた武器は、例えば先ほど例に挙げた「床上手」のような技能を提示することであったり、戦闘システムの用語を「それらしく」変えることであったりした。だが、アダルトという強大な魔物は、それらの、幾多の戦い(ジャンル)をくぐり抜けてきた武器(システム)を、軽々と打ち砕いていった。
18禁。濡れ場。アダルトシーン。いつしか、その怪物に戦いを挑む者はいなくなっていった。そもそも、怪物の存在すら忘れ去られていた。第一そんな怪物倒しても、誰も見向きもしてくれない。それどころか、戦いを挑んだのが露呈したら、後ろ指を指されるだけだ。
だがここに、忘れ去られた怪物に戦いを挑まんとする、馬鹿が一匹現れた。手に持った武器は「フレーバーテキストカードシステム」。馬鹿の名前は「プリティートルーパーズRPG」
【概要】
「プリティートルーパーズRPG(以下、PTRPG)」は、18禁のTRPGです。18歳未満の方のプレイは禁じておりますので、あらかじめご了承下さい。
ゲーム内容は単純明快。時は、明日の地球。密かに地球に降り立っていたエイリアンに対して、10〜15歳の少女が、変身して戦うというゲームです。18禁ですから、戦闘では当然、エイリアンに襲われたり嬲られたりします。
今までのTRPGでは、通常このようなシーンは、どのように襲われるか、を参加者の想像力や演出に依っていました。が、到底うまくいくものではありません。そこでこのシステムでは、あらかじめ「PCがどのように襲われたか」がテキストとして書いてあるカードを用意し、それをプレイヤーに渡す、という手段を取りました。このカードが「フレーバーテキストカード」で、いわゆるこのゲームの肝です。
フレーバーテキストカードは「黙読し、想像せねばならない」とルールで定められており、これによって口に出して濡れ場を演出する恥ずかしさを回避しています。コンベンションでも周りの卓から白い目で見られずに済むことでしょう。もっとも、このゲームに参加していると言うことだけで、白い目で見られる可能性は高いのですが……。
【キャラクター】
キャラクターは、10〜15歳の少女(少年サポート予定あり)です。メイキングも簡単。25ある特徴(「かわいい」「器用」など)の内から、自分の好みに合ったものを三つ選び、簡単な数字を入れるだけでOK。後はキャラクターのクラスから、身長・体重・スリーサイズまで決定されます。この時点でキャラクターメイクの8割は終了していると言っていいでしょう。さらに簡単な、ランダムキャラクター作成ルールを使えば、もっと短時間に、特徴はもちろん名前すらも決まってしまいます。
これによって決定されるPCのクラスは、S/L/I/Tの4種類あります。それぞれ万能、幸運、支援、攻撃と得意分野が分かれており、戦闘での役割分担が明確にされます。現行のルールでは、明確化されすぎていて他の行動が行い難い、という欠点がありましたが、これは近日中に改善予定です。
【戦闘】
戦闘判定は、オリジナルの判定カードを使って行います。これは、様々な判定方法(ダイス:タロット:トランプ:果てはじゃんけんからTCGを流用するモノまで)を検討した結果、私たちの望む状況を再現させるのに十分な手段が、他に存在しなかったためです。
カードはクラスに対応した行と、行動に対応した列が格子を作っています。SクラスのPCが攻撃を行ったときは、その両方が交差するところを見れば結果が出る、という仕組みです。行動の宣言は、プレイヤーが行います。「無防備」の宣言すらもプレイヤーの任意に任されています(!)。
カードの結果により、攻撃を受けたことになったら、前述したフレーバーテキストカードを引きます。そこに書いてある効果全てが、PCに適用されます。引いたフレーバーテキストカードは、プレイヤーの前に時系列順に並べられていき、後からPCがどのような目にあったか一目で判るようになっています。
ダメージを受ける場所は2カ所です。一つはSHY/EXゲージ。これはPCの精神状態のようなものです。SHYとEXでは引くフレーバーテキストが違い、SHYの時は敵の攻撃を「痛い」「恥ずかしい」と感じ、EXになれば「気持ちいい」と感じるようになっています。その代わり、EX状態になれば敵への命中率、ダメージ共に上昇します。SHY/EXゲージが無くなっても、PCが死ぬわけではありません。気持ちよく気絶するのみです。しかし、死亡よりもっと恐ろしい要素があります。それが、次に説明するブルーパワー(BP)の減少です。
ダメージを受けるもう一カ所が、BPです。BPとは、「少女が健常に成長するために必要な特別なエネルギー」であり、「エイリアンの目的(食料)」であり、「エイリアンを倒すための武器」でもあります。ゲーム的にはボーナスポイントと同じような役割を果たします。これを使うと様々な特権を得ることが出来るのですが、エイリアンに吸い取られてしまったりもします。「少女の健常な成長を司るエネルギー」ですから、もしこれが無くなると大変なことになります。第二次成長期を迎えないまま、大人への階段を上り始めるのです! これを「ウェンディーシンドローム」と言い、このゲーム世界でもっとも恐れられている現象です。
PTたちは、友達や自分のBPが、エイリアンに吸いつくされてウェンディーシンドロームにならないよう、日夜戦い続けているのです。
戦闘では攻撃の他に、攻撃を支援して攻撃能力を上昇させる。エイリアンの特殊能力を看破する。他のPCが危ないときはカバーに入る、などが行えます。
BPを使用すれば、さらにいくつかのオプションが増えます。カードを引き直す、行動の成功度合いを引き上げる、引くべきカードを先読みする(!)、というものもあります。
ここで、カードの先読みは非常に重要な行動です。どんな行動を取るかによって、行動順番が変化しますので、慣れない内は頭を悩ませることになるでしょう。
【一般行為判定】
戦闘と比べて、極めてザルなルールです。
判定カードに、1〜10までの数字が書いてある部分があります。特徴と組み合わせて、後はご想像通り。
【シナリオの組み方】
普通に学園ものをやってもらって、起こるアクシデントがエイリアンがらみ、とすればおおかた許してもらえます。
突然起きた失踪事件。林間学校中の肝試し。先輩との初デート。大事な大会の前日。怪しい用務員etc etc...。ネタはいくらでもあります。
こんなゲームに手を出す人は、ある程度TRPGに「枯れた」人でしょうから、この辺は適当に、お気楽にやっていただくのがいいと思います。勿論、ひねりたいのなら存分に。
【パッケージ】
現在入手可能なPTRPGは、HTML化されたルールだけです。纏められてはいますが、検索性に欠け、編集も美しいとは言えません。また、フレーバーテキストカードにはイラストが付いていないなど、ビジュアル要素にも著しく欠けます。
コミケで発売されたルールは、本として纏められてはいますが、索引などが無いためこれも検索性に欠けています。コピー本なので品質もいいとは言えません。但し、ビジュアルはHTML版と比べて大きく向上しています(絵の巧い下手はともかく)。夏のコミケット版では、オフセットにする予定です。
どちらにも当てはまる最大の欠点は、ゲームに使用するカードを、いちいち切り取って、使用しないTCGなりなんなりに張らなければいけないと言うところです。この対策は、現在検討中です。
【その他】
PTRPGのコンセプトは「恥ずかしくない18禁TRPG」。やりたかったことは「少女がエイリアンと戦って、エイリアンに犯される場面の再現」です。システム作成は、これを実現するために全力が費やされています。
コンセプトに対して、システム面相互の充実を図るため、システムデザインをみはいる尾作が、イメージデザインをびぜん@備前屋が担当するという分業体制で制作されています。また、相互が相互のデベロップメントを担当しています。乱暴ですが、文系・理系の作業分担と考えていただければいいでしょう。その効果は、ある程度出ていると思われます。
作者が内輪で遊ぶ環境を持たないので、システムのチューニングはコンベンション仕様になっています。素早いキャラクターメイキング、出来る限り単純で、且つゲーム性の高いルール、少ないデータ、演出力の差による弊害の排除、などを心がけて制作されています。気軽に、遊びやすく仕上がっていると自負しております。
が、コンセプトの都合上、TRPGをある程度やり込んでいる人をターゲットとしているので、初心者への配慮や、プレイ方法の記述などは全く欠けています。コンセプトがコンセプトなだけに、将来これを改善するかどうかは微妙です。
昨年3月に行われたGAMES99などで、一般の参加者の方から高い評価を受け、コミケでは夏冬ともに100部程度を午前中に完売、と、デビューした昨年度は上々の展開を見せました。メーリングリストもスタートし、今一番活動がノリに乗っているところです。
ゲームに枯れたジジイ二人が自信を持って送り出す、世紀末にふさわしい馬鹿システム一品。是非一度、何かの折りに御体験下されば幸いです。
長文投稿、失礼いたしました。PTRPG紹介、これにて終了とさせていただきます。御読了ありがとうございました。