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Bag o' Nifties: Tricks for GMs

バイオフィードバック - 肉体改造に対するサイオニクスからの回答

by Dan Pond
November 1, 2001

翻訳:Thalion

問題

All Worldz の背景世界(www.AllWorldz.com)にある Great Societiesの中には、プリザーバーという、自分たちの肉体を貴いものであると考え、肉体改造を厳しく禁じているものがある。しかしこれによって、このプリザーバーに属するキャラクタは、魔法、遺伝子改造、サイバー技術などで自身を改造する手段を持つ他のキャラクタに対して不利になってしまっている。でも、僕はプレイ上のバランスを取りたいと思ったので、プリザーバーたちが肉体に手を加えないままでそうした改造を受けた相手と互角にやりあうだけの手段を与えることにした。これがバイオフィードバックの生まれた経緯だ。

そうした裏話はともかく、キャラクタの目から見ても、プリザーバーがそうした技術を磨くのは理に適っている。自分が信じている宗教が禁じている利益を全て諦めてしまうような人はまずいない。だとすれば、その利益を求めてその宗教観を捨てるか、その利益を卑しいものとして捨てるか、のどちらかを選ぶことになる。もちろん、筋力強化、寿命延長、その他の「異端の」誘惑によって Society のメンバーがどんどんいなくなってしまうような事態は避けなければならないのは明らかだ。そんなわけで、彼らは禁忌に触れず、異端とはならないような代替手段を作り出した訳だ。これはシンプルで優れた政治的判断なのだ。

解決策:バイオフィードバック

バイオフィードバックとは、自分自身に焦点をおいて瞑想することによって、精神力で自分の肉体を制御するための技術の体系だ。この技術の応用範囲は広く、体調のごく僅かな異常を感知することから、空中浮遊や不死身の肉体にまで及ぶ。この能力の強さは、ゲームのトーンと設定にのみ制約される。

バイオフィードバックでは不可能な唯一のことは、自身の肉体を人工的に変化させることだ。傷を治すことは、肉体を本来の自然な状態に戻すことなので可能だが、変身は無理だ。バイオフィードバックの原理を利用してそうした事柄を可能にする手段もあるかもしれないが、バイオフィードバックが拠って立つところを信じている者であれば、その手段を探そうとはしないだろう(そんな奴はプリザーバーではない!)。バイオフィードバックは、肉体が元々持っている能力を強化するか、外界からの影響を防ぐか、のいずれかなのだ。

バイオフィードバックの訓練には、深い瞑想と長時間の感覚遮断、そして自身の肉体の状況を本人に知らせる機器(そういう訳で、バイオフィードバック、と呼ぶのだ)などが含まれる。この三つの柱からなるアプローチによって、外界からの刺激を遮断し、その一方で体内の不随意的な機能を意思で制御することを可能にするのだ。同時に、「肉体は祭壇である」という哲学が強く叩き込まれる。これは、心のありようを正さなければバイオフィードバックの能力を引き出すのに必要な瞑想状態を作り出すことは極めて困難である、というものだ。(常習的にバイオフィードバック能力を濫用したり、自分の肉体を危険に晒すようなキャラクタに対しては、GM はそのキャラクタのバイオフィードバックスキルの値を自由に下げてしまってよい)

バイオフィードバックの応用方法については、以下の七つが広く知られており、それぞれについて、どうルールに取り込んでいくかの提案を書いておいた。各応用については、それぞれ別々に習得する(トリック、パーク、タレントなどとして)こともできるが、大抵の修行者はそれらを一つの統合されたプログラムの一部分(例えば一つのスキルとして)として学んでいく。

内なる目は、肉体の物理的あるいは生物学的な状態について、一種の透視能力的な感覚を与えるものだ。知覚関連のスキル判定に成功することによって、病気、薬剤、毒などを感じ取ったり、ヴァイタルサインを監視したり、骨折などの外傷を調べたりなど、自身の肉体の状態について詳しく知ることができるようになる。(この能力は他の能力の前提条件としてもよい)

外なる目は、肉体が持つ様々な感覚のうちの一つを、サイバー的な知覚装置と競える程度まで強化するものだ。強化しようとする感覚ごとに集中力関連のスキル判定を行う。これによって修行者は、その感覚を使った通常の判定ならばその全てに自動成功し、GM が定める上限までならば、超人的な感覚判定を普通の判定として行うことができるようになる。

明鏡止水は、血流、体温、呼吸などの代謝系を制御し、その速度を下げるものだ。よくある応用方法としては、死んだふりをしたり、呼吸を長時間止めたりするなどが挙げられる。また、失血、ショック状態、毒、病気(もしそういう設定に関するルールがあるならば、だが)などによるダメージを低減することもできる。いずれの場合でも、意思力か耐久力関連のスキルで判定をすればよいだろう。この判定が成功すると、それ以降は GM が適切だと思う期間だけ、ダメージを受けなくて済む(か、仮死状態になるかする)ようになる。

内なる力は、常人の限界を超えて運動能力を増強するものだ。意思力関連の判定を行って「内なる力」に含まれる三つの能力(耐久力、反射神経、筋力)のいずれか一つを増強することで、その増強された能力で行う通常の判定には全て、自動的に成功できるようになる。更に、通常の判定を用いて、超人的な技(壁を壊す、弾丸を避けるなど)を試みることができるようになる。この能力はキャラクタの好きなだけ持続させることができるが、1シーンを超えて放置するようであれば、ストレスによる肉体への悪影響を受けることになる。(副作用についての判定を行うならば、耐久力関連の判定をするのが良いだろう)

清めは、傷や病気、毒などの影響から急速に回復できる能力だ。これは他の人工的な治癒力増強手段(治癒呪文、先進薬品など)と同じように扱うことができる。ただし、完全な効果を得るためには、数分から数時間の時間が必要になる。この能力があっても、弾丸が雨あられと降り注ぐ場所に入っていけるわけでもなく、また不死になることを目的としたものではない (というのも、不死というのはプリザーバーが禁忌とするものの一つだからだ)。

縛鎖断裁は空中浮遊能力だ。つまり、ここでいう縛鎖というのは、「重力の鎖」のことだ。この能力は、キャラクタの衣服や持ち物ならば簡単に空中に浮かべてみせることができるが、それよりも大きな物には強い重力が働いているため、空中に持ち上げておくには集中していなければならない。実際のところ、バイオフィードバックが効果を及ぼすことができるのは、自分自身に対してのみである。空中に浮かんでいる修行者を叩き落すには、タックルするのが一番手っ取り早い。自分と同じ程度の体重を持つ他者を一人持ち上げる程度なら妥当だろうが、それには一分ごとに意思力関連のスキル判定を要求するべきだ。移動速度はかなりゆっくりで、飛行というよりはやはり浮遊でしかないだろうが、その分好きな方向に移動させることができるだろう。

祭壇聖別は、修行者を外界の影響から完全に独立させてしまうものだ。これはバイオフィードバックの中でも最も高度な肉体制御をマスターしたことを示すものである。この能力を起動するには意思力関連のスキル判定を行う。つまり、これを行うには数秒の時間が必要で、防御的あるいは反射的なアクションとしては行うことが出来ない。この能力の効果は正に上に書いたとおりで、外界からの力は一切修行者に効果を及ぼさなくなる(勿論、極めて強力な敵によるものであれば、それなりの判定は必要になるだろう) 。風、火、弾丸、建造物破壊用の鉄球…何を以ってしても、髪の毛一本揺らすことも出来ない。ただし、この能力を使っているキャラクタは、それ以外のあらゆる行動にそれ相応のペナルティを受ける。この能力を維持するためには、極度の精神集中が必要であるからだ。

「無害な老人」についてのメモ

本来バイオフィードバックは、サイボーグやミュータントに対してプリザーバーが同等の立場をもてるようにと考案されたものだが、より楽しく応用することができるような潜在能力を持っている。例えば、この能力は神秘的なものであるので、マスターするには数十年の歳月が必要である一方、(サイバーパーツなどとは違って)その能力を得たことを示すような外見上の特徴はない。つまり、最強のバイオフィードバック能力者は普通のお年寄りにしか見えないということになる…。大抵のプレイヤーは、こうした相手を無害だとみなしてしまうだろう。しかし、彼は PC を吹っ飛ばして壁に穴を開け、あらゆる弾丸を胸板で弾き返す! これはウケる。

次回:自分より賢いキャラクタを使うには

All Worldz: A Game of Interdimensional Civilization by ImEG Games


この記事は米国RPGnetの許可に基づき翻訳されたものです。日本語訳については当サイト管理者ben*at*scoopsrpg.comまたは翻訳者まで。記事の内容については本人へ英語で連絡してください。

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