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マンチキンへの道(The Munchkin's Guide to Power Gaming)

著者: James "Grim" Desborough (ジェイムズ・こわもて男・デスブロー)とSteve Mortimer(スティーブ・モーティマー)
分類: ブラックユーモア
出版社: Steve Jackson Games(スティーブ・ジャクソン・ゲームズ)
シリーズ: 該当無し
価格: $19.95 US
ページ数: 128
ISBN: 1-55634-347-7
SKU: SJG 3003
Kevin Moweryケビン・マーレイ)によるレビュー  02/02/00.
ジャンル: コメディ

日本語訳 Shino<shinoaki*at*a2.mbn.or.jp> http://plaza13.mbn.or.jp/~WareHouse_j/

 全くプレイヤー連中ときたらどうしようもない。せっかくこちらが魅力的なNPC達を配して、勇壮、壮大、(少なくとも面白い)物語を作り上げようとしているのに、それがなんだ。どんなゲームを選ぼうと、Deadlands(デッドランド)だろうが、Aberrant だろうが、はたまた AD&D だろうが、結局なんにもかわりはしない。連中が演ずるえせヒーロー、戦闘しか知らないモンスター達にすべてのシーンとNPC達を踏み荒らされるだけなんだ。

 デスブローとモーティマーはなんどもこんな目にあってこの本を書いたのだろう。もちろん、だれにだって多かれ少なかれマンチキンな要素はあるのは確かだ。わたしも、この本のマンチキン度テストをやってみて、「今後が楽しみ」との評価を得た。もちろん、プレイヤー達は、もうすこしマンチキン度が高かった。

 わたしは、夢中になってこの本を読みふけった。ダイス目のいかさまの仕方からなにからなにまで、ありとあらゆるジャンルのRPGでのマンチキンとしての生き方がこの本には書かれている。ファンタジーで一番有利な種族は何?城攻めはどうやるのが効果的かい?じゃ、逆に篭城して敵の包囲網を突破するには?現代を扱ったゲームで銃のスキルさえ取っておけばいいのはどうして?たとえ、君がこれまでに黒のマントを着たいと一度も思ったことがなかったとしても、Vampire LARP(バンパイア ライブアクションRPG)で勝利を掴むためのこつをこの本は教えてくれるだろう。

 この本におけるマンチキンに関する分析は非常に深いものである。わたしは、完全犯罪に関する分析が気に入った。現実世界での完全なる銀行強盗とは誰にも気づかれることなく全てを終えることだろう。ところがマンチキンにとっての完全な銀行強盗とは、居合わせた銀行員を片っ端から拷問し、銃を乱射して死体の山を築き、メキシコ国境へと逃げるあいだ酒池肉林にふけることなのだ。

 この本のユーモアのセンスは決して穏当なものではないが、それでも Violence(バイオレンス)Power Killのような、「おいおい、本気かよ」とかいいたくなるほどの残虐性はない。この本の無差別攻撃の餌食になっているのは、さすがにほとんどがマンチキンなパワープレイヤーだが、その他のタイプのプレイヤーやゲームマスター、ポップカルチャー、Spice Girls(スパイスガールズ)を見て時間をつぶしているような連中までみんな流れ玉に当たっている。わたしは、Spice Girls(スパイスガールズ)を見て喜んでいるような奴らにはいいかげん嫌気がさしているが、(コメディの炭坑は掘りつくされてしまっているのだ)、イギリス野郎のDesborough(デスブロー) と Mortimer(モーティマー)はあのへったくそな女性バンドにまだまだ思い入れがあるのだろう。なんといってもそれが、イギリスの主な輸出品なんだからな。 そうそう、古きもの作成表は無茶苦茶だ、論理のかけらも無いが、まあ読んでみる価値はあるだろう。

 たしかにこの本は毒に満ちているが、裁判の対象になる所まではいっていない。さすがにViolence(バイオレンス)のコピーを親に見せたがる奴もいないだろうが、 The Munchkin's Guide to Power Gaming (マンチキンへの道)なら親や厳格な宗教関係者にみせたって大丈夫だろう。

 この本の最後には(本当の本当に終わりに少しだけだが)、マンチキンなプレイヤー達に包囲された、わたしのようなかわいそうなGM向けにどうやつらを扱ったらいいのかが書いてある。確かに、そのアドバイスは正当なものだ。しかし、残念なことにすべてのマンチキンに対して有効だとはいえないようだ(信じてほしい、実際に試して見たのだ。)この本は、マンチキンプレイヤーへの入門書のように見せかけながら実際は、GMへのアドバイスとなっている。とにかくお薦めだ。読んでみてほしい。

 そうそう、おわかりとは思うが、わたしも実はthe Spice Girls(スパイスガール)がイギリスの主な輸出品だとは思っていない。イギリスの最大の輸出品は、ウィリアム王子が白い歯を見せて笑ってる写真に決まっているのはだれでも知ってることだしね。

スタイル: 4 (しゃれていて良くまとまっている)
内容: 5 (最高)

で、あなたはどう思います?



 訳者感想: 一つ不満があるとすれば、原典のMunchkin.txtには、一言もふれられて無いことでしょう(日本語訳がここで読めます)。読んだところで全く役には立たないのは保証できますが、面白いのだけは確かです(^^ゞ お薦めします。

この記事は米国 RPGnet の許可に基づき翻訳されたものです。日本語訳については当サイト管理者 ben*at*scoopsrpg.com または翻訳者まで。記事の内容については本人へ英語で連絡してください。

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