著者:ジョン=クレメンツ(John Clements)
カテゴリー:歴史/マーシャルアーツ
出版社:Paladin Press
ラインナップ:なし
価格:$40.00
ページ数:324
ISBN: 1-58160-004-6
カプセルレビュー:ゲイリー=グロス(Garry Gross) 1999/10/10
ジャンルタグ:歴史 ライブアクション
レビュー翻訳:SeyfertSluw(seyfert*at*osk.3web.ne.jp)
この本は中世においての剣の使用法の考察を行った本である。著者のジョン=クレメンツは中世の剣術を覚えるための入門と参照のための本として位置づけ、一般にある誤解を解くように扱っている。この補運の情報はクレメント氏の実際の武器による練習と実験と歴史的な文章と手引書からの調査を基礎においている。概して、彼の目的は実現されている。この本は剣を使う事を教えてはくれるものではないが、とっかかりにはなるだろう。この本が剣と盾の能力を明確にし、戦闘の味わいをたかめるといったことで有用なアイデアをロールプレイングゲームにもたらす資料になるだろう。
この本は11の章といくつかの付録に分けられている。以下がその明細である。
第一章:中世での戦闘の環境
第二章:中世の戦闘の手引書
第三章:中世の剣
第四章:中世の剣のできるまで
第五章:プレートアーマーと剣
第六章:中世の剣の運命
第七章:中世の剣の形
第八章:中世の盾
第九章:剣と盾
第十章:ロングソード
第十一章:練習とスパーリング
第九章と第十章では構えと技術についてイラストが掲載されて言及されている。ここがこの本の重要なところである。この二つの章はイラストが多く、動作と技術が明確に示されている。剣の扱いかたを学ぶのに十分な事と多くの考察およびアドバイスが掲載されている。これらの十一の章が剣と盾に対する多くの誤解を解いているがクレメント氏はこれにとどまらず、AからIに至る付録も追加されている。
付録A:現実の剣の入手
付録B:ステージ上での戦闘の問題
付録C:武器によるスパーリングの手順
付録D:金属鈍器とプレートアーマー
付録E:中世ファンタジーと"Boffer(*)"武器によるスパーリング手順
(*)訳注:詳細はよく分かりませんが、とりあえず検索して見つかった解説サイトらしいところを見ると西洋版スポーツチャンバラの様な物でしょうか。http://www.geocities.com/Area51/Portal/8657/boffer.html
付録F:武器によるスパーリングにおける完全な足のターゲットの重要性
付録G:武器によるスパーリングでのひざをつくことについて
付録H:格闘技としての武器によるスパーリング
付録I:アメリカで剣と格闘技について理解する
これらによってクレメント氏は映画やテレビの剣劇で一般的になった認識を批判している。彼はまた歴史上の人物を演じる事やライブアクションロールプレイヤー、そして格闘家の手順やルールを批判している。彼はこれらの手順とルールを理解してることをはっきりと述べているが剣がどのように連続して使われるかということを学ぶ事が軽視されている事を指摘している。クレメント氏の狙いは現実に存在する格闘技として中世の剣術をより深く認識し興味を持ってもらうとともに、誤解をひろめてしまっているグループに焦点を当てている。彼の提示のうちのいくつかの姿勢から判断するに、かれは多くの友人がいるようには見えない。
体裁:
この本はよくレイアウトされ、イラストも豊富になっている。ほとんどのイラストレーションは著者の手によるものであり、その外は歴史的な資料から取られたものだ。動きと姿勢のイラストレーションは明快で理解がたやすく、その用途に適している。そしてよく整理され適切にまとめられている。
内容:
この本は使いがいのある情報が詰込まれている!主な問題点は表面をなぞっただけだということだけである。また著者がわめきちらしたり、扇動的であるという他の問題点はある。私は彼の見解のいくつかについては意見が合わないものもあるが、彼に反対するつもりはない。
体裁:3(平均的)
内容:4(充実している)