このサイトの登場のきっかけは、現在管理者であるベンがサーチエンジンでRPG関連の記事を探していたことでした。海外のRPGであったため、めずらしく海外のサーチエンジンを利用したわけです。しかも相当マイナーなゲームで、その会社のホームページがあるかどうかも疑問でした。
そこで出てきたのが、このページをご覧になっている人にはもういうまでもなく「RPGnet」でした。英語サイトには質の良い物が多くあり、私も多く、発行もとのページを利用していましたが、ここまで多くの記事を提供していたページは初めてでした。
しかも記事内容が豊富でした。私が探していた小さなゲーム発行社も、ここの会社インデックスであっさりと見つかりました。コラムのページには、ゲストコラムとしてアメリカの有名デザイナー、グレッグ・コスティキャン(West End Gamesで「STAR WARS RPG」や「PARANOIA」のメイン・デザイナーとして有名)やゲイリー・ガイギャックス(ご存じ Advanced Dungeons & Dragons のデザイナー)のコラムが提供されていることが私の注意を引きました。読みきれないような膨大な投稿ゲームレビューに圧倒されました。
さっそくコスティキャンとガイギャックスのレビューをダウンロードし、ついでにダウンロードしたのが、ジェフ・フリーマンの「RPG:当時と今」でした。面白い。面白すぎる。これを読むまで、RPGnetもそこらに溢れる個人RPGサイトと変わらない、書きなぐり型のサイトだと思っていました。しかし、この読ませるコラムが、RPGnetは本気だと確信させました。
最初にジェフをダウンロードしたのが運命だったのです。ぜひこれを日本語訳して、公開したい。ジェフのコラムを公開するだけでも話題を呼ぶに違いない。Niftyserveのチャットでこの話題をしたときに出てきたことば「日本語だったらなあ」が、私の意を決しさせました。「もし公式にコラム翻訳の許可を得たら、みんな手伝ってくれるだろうか?」「うん、手伝うよ」 この時に Scoops RPG構想は誕生したのです。
すでに「RPG:当時と今」を翻訳し終えていた私は、RPGnetにメールでこの公開許可およびコラム、プレスリリース、ゲームレビューの公式な翻訳公開許可をお願いしました。一週間で返事をいただき、ついに公式にScoops RPGが誕生しました。
最初の公開時には、記憶では私が翻訳した「RPG:当時と今」と、新たに翻訳した若干のプレスリリースだけでした。しかし、ジェフのこのコラムと、海外RPG情報が日本語で提供される可能性が、一部のひとたちの興味を惹いたようです。当時は一週間単位で更新してなんとか軌道に乗せようとしていたのですが、強力な翻訳陣に誘われ、早いペースで記事を提供していくことができ、Scoops RPGが世間に知られていく基盤を作り上げてくれました。ジェフのコラムは多くの興味を惹き、あっと言う間に翻訳予約が集まりました。Scoops RPGが世間に知られ始め、いろいろなサイトがリンクを張ってくれたのがこの時期です。
Scoops RPGの目的の半分、RPGnetの翻訳記事を日本語で提供するという目的達成はほぼ軌道に乗ったと考えた私は、Scoops RPG独自にコラムとゲームレビューの提供ができないかどうかを考え始めました(もともと考えにはあったのですが、なにしろ翻訳記事提供も軌道に乗るかどうかわからない時期だったので、わきにおかれていました)。そこでコラムをお願いしたのが馬場秀和氏です。「馬場秀和のマスターリング講座」で知られる馬場氏のコラムが提供できれば、Scoops RPGとしてはたいへんな幸運となることは間違いありませんでした。
まったくジェフさまさまなのですが、私が真っ先に翻訳した「RPG:当時と今」が馬場氏に非常に好評だったらしく、Scoops RPGの目的も支持していただき、コラム提供の運びとなりました。これが現在提供されている「馬場秀和のRPGコラム」です。このコラムのおかげでScoops RPGのことはさらにインターネットに知られるにいたり、急激にアクセス数が上昇してきました。
ここまでが98年10月現在のScoops RPGの歴史です。Scoops RPGの目的は「RPGに興味を持つコアなユーザーたちに、良質な情報を提供すること。良質な記事により、RPGプレイヤー層にScoops
RPGのオピニオンを提示していくこと。またRPG業界サイドの外側に、RPG批評の場を確立すること」です。現在のRPG業界では、RPG発行と、情報提供と批評がともに同じサイドから行われており、正直にいってユーザーの厳しい批評とはかけ離れた批評、あるいは批評すら全くない場合もあるのが現状です。Scoops
RPGはユーザー側からの批評を提示する場を「ゲームレビュー」として提供すると同時に、Scoops
RPGが直接お願いしたコラムニストにより、Scoops RPG らしい方向性を模索していきます。
どちらにせよ、Scoops RPGの最大の目的は、「批評の場を造り上げること」に他なりません。私はたった一人ですが、ゲームレビューの投稿を促すこと、コラムニストにコラムをお願いすることで、その方々が批評を行う場を提供していけると考えています。
さらにもう一つの目的として「ゲームマスターを支援し、プレイ環境をサポートすること」。現在、プレイヤー向けの記事は世に溢れかえっていますが、ゲームマスターに対する支援はかなり少ないのが事実です。シナリオがないとプレイできないRPGにおいて、シナリオを提供していくことは「RPGという不完全なゲームをプレイできるようにするための最後の仕事」であり、ゲーム機におけるゲームCD、コンピュータのソフトウェアと同等といってもいいでしょう。十分な量のシナリオが提供されていれば、シナリオ作成が苦手な人たちが、「ゲームデザインの最後の仕上げ」という難しい仕事をしなければならないという圧力から解放され、比較的気軽にゲームマスターをできます。
また世のゲームマスターは、自分のプレイ環境用にさまざまなツールを作製しています。NPC管理表、英語ゲームのサマリー、プレイヤー・ハンドアウトなどなど。しかしこれらが共有されることはまずありません。コンベンション用に優秀なリソースを作成している人は多く存在します。
これらを共有する場を提供できないだろうか。これがScoops RPGの第二の目標であり、これからの目標です。現在、ゲームごとにパスワード付きのディレクトリを用意して、そこにリソースをおくことで「ゲームを所持していない人は参照できない」ようにできないかどうかを模索中です。RPGは多くのサポート・リソースが必要で、自作を強いられてきたわけですが、その共有には「不特定多数に配布するのではなく、ゲーム所持者だけが参照する権利がある」という壁が立ちはだかってきました。それを、ゲームを所持していなくては分からないパスワードによって乗り越えられないかと考えています。
これらが、Scoops RPGの目的です。Scoops RPGは場を提供するサイトです。よって、協力者の存在が不可欠です。協力者のおかげで現在にいたりましたが、さらなる目的達成には、さらなる新しい協力者が必要となります。ぜひ、よろしくご協力ください。